お父さんの形見分けで保管していた 掛軸を見てほしいとお電話下さいました依頼人 しかしこの日は 連絡だけで 先に画像を見てもらって大体いくらくらいになるのか知りたいという依頼でした。
最近は便利になりました。
メールで画像を 添付して送るのも簡単ですが 最近はLINEです。 ホームページより友達登録頂きまして 早々に画像が たくさん送られてきました。
掛軸を 自宅の壁に吊って全体と在銘の部分といった感じで 一作品に二枚ずつの写真です。どこかで掛軸の見方を 学ばれたような写真に、見やすくてありがたい この中から興味ある掛軸は ありますか?との質問に これと これと これを 直に見たいですとお願いしました。
写真での査定 金額に開きがでる理由 LINE査定の落とし穴
掛軸や額の日本画の場合 写真だけでは わからないのです 工芸印刷や優れた印刷技術で 肉筆のように見えるものもあってしっかり直に見ないとなんとも言えない 本物と仮定してというお話になってしまいますが 鑑定ポイントの情報量が少なすぎて5万円~10万円と言ったような価格幅が広くなってしまいます。百聞は一見に如かずと言いますが 拡大鏡で材質や絵の具の成分まで見て判断する私たちにとって実物を見るのが一番早いのです。
しかし 査定対象かどうかは 持ち込み 訪問依頼前に写真を送ってみるのがおすすめです。
大きな物 家具や火鉢 持ち出しにくい個数の時 まずは写真を送ってください。
ちなみに 箱は ありますか?
との問いに 全てあります。なるほど これは期待できます。
山口華楊 松本一洋 などのコレクションです。
LINEで のやりとり お写真では なんとも言えませんが 私の好きな題材の絵だったので 少し多くお値段を 付けたのですが、実際見てみると共箱では なくて残念でした しかし
「京栄堂さんはまごころ査定ですよね」なんて言われて わかりました元のLINE査定価格で買いましょう
(査定のポイント)二重箱だからといって共箱とは限らない
他の掛軸もしっかりした筋の良い物だったので全て買わせてもらいました。
しばらくは 私のお店にかけて楽しもうと思える良い物でした。
依頼人も私が「お父さんのコレクション筋が良いですね」と言うととても喜んでられたのが 印象的でした。
今回の依頼人は女性で お電話から始まりLINEでのやり取り そして とても勇気を持ってお店の方に持って来ていただいたようでした。「こんなことするのは 初めてで怖くて」 どこに依頼しよーかと寺町通りを 散策してみたりネットで探したりとかなり慎重に厳選して依頼先を 探して連絡しましたと話してくれました。
本当にありがたいです、今回の依頼人の話しに まごころ査定のフレーズに恥じないお店を 目指してまいります。
ありがとうございました。