古い家や蔵の整理などを いたしますと壷の中に 穴銭の束や 現代のコインと明らかに違う 見慣れない古銭が 出てくる事があります。 いつの時代も銭や紙幣という物は 世の中の流通の基本ですから箪笥預金といいましょうか 隠して置いてある事も多く 思わず発見しても現代流通しているコイン 紙幣と見た目から違うコンビニで買い物もできそうにない 銀行に持っていく?
どうして良いかわからないという事になってしまいます。
◆ポイント
古銭ならば何でも買取可能な分けではありません。金貨や記念硬貨に高値がつく一方で、スズ貨やアルミ貨幣など値段がつかないものもあります。
そこで 古銭 古紙幣について知っておくべきポイントを 解説いたします。
◾️どのような古銭 古紙幣 売れるのか?
まず 注意点として 古銭 古紙幣 古い物ならなんでも買取できる訳ではありません。 現在は 一円硬貨が 最小単位ですが その昔には 一銭といった 単位の硬貨もあり これは 金貨や銀貨などでしたら プレミアムが 期待できますが アルミ銭や錫銭などは 現在の価値としては 期待できません、材質による区別が 分かり易いかもしれません。
⬛ 大判・小判・二分金・一分金・二朱金
大判 小判は江戸時代に流通した金を主成分とした金貨の一種になります。製造の年代によって天正大判・慶長大判などの名前がついています。また、小判は作られた年代によって金の含有量が変化します。純度の高い方が高額になり 取引き値段が異なります。種類によってはプレミアム価格が期待できるでしょう。また、どのような大判・小判でも本物ならば値段がつきます。大判は当時でも「報償品」として取り扱われ、金の含有量が多いのが特徴です。ですから、古銭ではなく「貴金属」として売却することも可能です。
大判 小判は 日本では 有名な銀貨であるため偽物も多く存在します。
金の純度も査定ポイントですが 大前提として本物であることが 必須条件と言えるでしょう。
純度の判定に特殊な計測器で 測る事もあります。時間をかけてしっかり見てもらいましょう。
⬛地方貨幣・豆板銀
地方貨幣(ちほうかへい)とは、江戸時代に各藩により、原則として領内通用として発行された貨幣である。戦国時代から江戸時代初期にかけて、各大名が自国領内通用として発行した金銀貨は特に領国貨幣(りょうごくかへい)とも呼ばれています。
豆板銀(まめいたぎん)は、江戸時代に丁銀に対する少額貨幣として流通した銀貨であり秤量貨幣の一種。小粒銀(こつぶぎん)、小玉銀(こだまぎん)とも呼ばれる。通称は銀玉 当時、銀座において用いられた正式名称は「小玉銀」であり『三貨図彙』にもこの名称で記述されている。一方、好事家による書である『金銀図録』および『大日本貨幣史』などの古銭書には「豆板銀」という名称で収録されている。
地方貨とは、幕府以外の藩が製造して一部地域で流通していた貨幣です。豆板銀とは、小粒銀・小玉銀ともいう名でも呼ばれている銀貨です。小判よりも価値は低いのですが、少額のために使い勝手がよく広く世の中に 流通していました。
慶長豆板銀(元和6年ごろ(1620年)
元禄豆板銀(元禄8年9月(1695年)
宝永二ツ宝豆板銀(宝永3年7月(1706年)
宝永永字豆板銀(宝永7年3月(1710年)
宝永三ツ宝豆板銀(宝永7年4月(1710年)
宝永四ツ宝豆板銀(正徳元年8月(1711年)
享保豆板銀(正徳豆板銀)(正徳4年8月(1714年)
元文豆板銀(元文元年6月(1736年)
文政豆板銀(文政3年5月(1820年)
天保豆板銀(天保8年11月(1837年)
安政豆板銀(安政6年12月(1859年)
大判 小判には 劣りますが 骨董価値があり 買取できる物になります。
⬛ 古紙幣
古紙幣とは、明治・大正期に作られた現在は流通していない紙幣です。額面は円や銭です。物によっては 今は数百倍の価値の物もあり きれいで使用感のないものほど古銭買取店でプレミアム価格が期待できます。この時代の貨幣は遺品整理などで見つかることも多く 額面の価格低いからと処分する前に古銭の鑑定査定を 依頼しましょう。
⬛ 藩札
藩札(はんさつ)は、江戸時代に各藩が独自に領内に発行した紙幣である。以下では、狭義の「各藩が発行した藩札(大名札)」を中心に、実際は、旗本が発行した旗本札、寺社が発行した寺社札、宮家が発行した宮家札、地域で発行した町村札、私人が発行した私人札なども、広義の藩札として取り扱われることも多く その多種にわたるデザインから人気の古紙幣の一つです。
⬛ 中国 古銭 古紙幣
現在 中国の古い古銭や紙幣なども注目されている骨董品になります。
清時代や民国 満州時代の物など 歴史的な価値のある硬貨や紙幣は 日本に多く眠っています。
日本の古銭に交じって出てくることが多いのですが 日本人の馴染みのある漢字で刻まれた年号などから分別は容易です。
しかし 中国の古銭や紙幣は 昔から偽物の数も多くこの鑑定には慎重に対応されるところです。
骨董価値が高価な程 偽物も多く なるのは 仕方ない事ですが 慎重な鑑定が必要です。
⬛ 外国の金貨・銀貨
外国の金貨・銀貨は貨幣というより貴金属としての価値が前提としてあります。そのため、貴金属を買取する店でも買取・査定している事もあるでしょう しかし 金 銀の質量だけではなく しっかりとプレミアム価格まで査定してもらいたい時は 骨董店に持ち込む事をおすすめします。
海外の記念金貨・記念コインなどはものによってはプレミアム価格がつき、高価買取が期待できます。
カナダのメイプル金貨や英国の金貨などは、人気のコインです。古代ギリシャの硬貨なども人気があります。
⬛ 明治時代 大正 昭和 の金貨 銀貨
明治・大正の銀貨や金貨は 人気のある貨幣になります。大きさやデザインの凹凸の綺麗さなど査定ポイントがありますが やはり綺麗であることがポイントです。
金貨 銀貨共に比重から 大きさ 重さなどで 真贋を判定しますが 偽物もあり 細かなデザインの特徴から判断すると良いでしょう 。しかし偽物には 気を付けないといけません。
金貨や銀貨といった材質重視の硬貨 歴史的な価値の高い紙幣 藩札 また その両方を兼ねている物など 鑑定のポイントは 多様にございまが 古銭ならば何でも買取可能な分けではありません。
金貨や記念硬貨に高値がつく一方で、スズ貨やアルミ貨幣など値段がつかないものもあります。古銭 古紙幣など発見いたしましたら 鑑定館 安尾京栄堂まで お気軽にご相談ください。
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