長岡京店よりほど近い 西京区大原野 善峯寺の近く 出張査定依頼を 頂きました。 骨董品や美術品などが好きで観賞用に収集していたお父さんの息子夫婦様からの遺品整理のご依頼です。
和室に並べられた沢山の花瓶や干支の置物 名木 欅の飾り板 家中にかけられている絵画 油絵 水彩画など 一箇所に集めてまわる作業からスタートです。
今回の訪問時間は 依頼主のご都合により夕方の5時 最近は日の入りが早いもので到着して30分くらいであたりは 真っ暗に… ご夫妻と私で バタバタと荷物をあっちへ こっちへ 大移動。
「沢山集めて お父さん楽しかったやろーけど 私たち片付けが 大変で… ふぅ〜」と奥様が 冗談混じりの溜め息ばかりで 何度も笑いました。
ある程度の品物を 一箇所に集め だいたいの査定や品物の説明を させて頂きました。骨董品の中でも高価な物は あまりありませんが 片付けたい お父さんの収集された物を 捨てるのは 忍びない 出来るだけ持って帰って欲しいと頼まれたました。
本日は 飾り棚など大きな家具は 車に積めないので 年明けにもう一度訪問するお約束で 細かな品物を 持ち帰れるだけ持ち帰る事に しました。
かなり スッキリしましたが 真っ暗な中 運び出しに手間取りましたが お手伝い頂き なんとか積み込み終了です。
「お父さん 京栄堂さんに持って帰ってもらうからねー」と仏壇に一緒に手を合わてみますと 今日 この家の中で一番の骨董品で 時代のある 古い仏像が 御神体として仏壇にありまして
「最後に説明しますが この仏像が時代もありこの家の中で 骨董品の価値としては 1番高価な物だと思いますので 大切にしてください」とお願いして参りました。
なかなか目利きの良い趣味のお父様だったのでは ないかと想像します。
特に最近では 仏像や仏壇 純金製のお凛などは 親から子へと引き継がれる物になりますが つまり相続の時に 財産としての相続税の対象には 当たらないのです。
墓や仏壇は、祭祀のための財産であり、祭祀を承継する人が承継することになっています。祭祀財産とは、家系図などの系譜、仏像や位牌などの祭具、墓碑などの墳墓のことです。祭祀財産は、相続の対象とはならないので、祭祀を承継する人ならば相続人でなくとも承継することができます。
最後に お父様の粋なはからいと感じました。
「へえーこの仏像かーじゃあ 魂抜いたらまた 相談します」と冗談で言っておられました。笑
年明けにもう一度 家具を引き取りに参ります。
本日はありがとうございました。